
マティスはフランス北部の村に生まれ、22歳のころパリに出て絵を学び始めました。
法律事務所に勤めていましたが、病気での静養をきっかけに、絵に熱中してしまい、絵の道に進みます。
そんな彼にとって、法律同様、絵もまずはじっくり研究するものでした。
画塾に通いながら、古典から最新のセザンヌまであらゆる絵の研究を行いました。
1905年、そんなマティスは「野獣(フォーヴ)」と呼ばれることになります。
その年に発表した、強烈な原色を塗りまくった絵が、「まるで獣が本能に任せて描いたような絵」と非難されたのです。
これが「フォーヴィズム」のはじまりでした。
マティスは色彩に対する感覚が鋭く、当時の画家の間でも傑出していました。
マティス 「王の悲しみ 」
画家自身が「絵画に匹敵」と評価した切り紙絵。
主題は「雅歌」やサロメなどが指摘されているものの、明確ではないが、その図像は19世紀のオリエンタリズム絵画における踊り子と楽人を思わせるものである。
マティスは、切り紙絵の小さなユニットを組み合わせるのではなく、絵画的な一つの統一された大きな画面としてこの作品を構成している。
マティスは、本作が自身の最良の絵画に匹敵し、深い感情の表現があると述べている。
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