
ルノワールは磁器の絵付け職人として働いたのちに、画家として活躍しました。
ルノワールは「絵は愛らしく楽しいものであるべきだ」と考え、格式高い歴史画やかしこまった肖像画ではなく、人々が娯楽や趣味を楽しむ姿をいきいきと描きました。
ルノワールは自身の理想を追い求めるかのように、幸福感や微笑みをたたえた絵を生涯描き続けたのです。
ルノワール
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
当時パリで流行していたダンスホールでおしゃれをした男女がおしゃべりやダンスを楽しんでいる姿を描いたものです。
ルノワールは少し高いところから見下ろす視点で画面いっぱいに人々を描きました。
実は、この見下ろす視点で描く方法は、浮世絵を参考にしたものだと言われています。
浮世絵は、特長をとらえて誇張や省略をするところに面白さがあり、厳格な遠近法をよしとしてきたヨーロッパの画家たちを驚かせました。
ルノワールは浮世絵の自由さを取り入れ、自分のものにしたのです。
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